望-bou-




 ――…やあ。
 ――……。
 ――正直、驚いたよ。まさか、君が来るとは…ね。

 ――聞きたいことは一つだけ。

「           」




 伝説の三忍の一人、大蛇丸。その大蛇丸によって計画された「木の葉落とし」の策略は三代目火影の命によって終結したかに見えた。
 しかし、彼の落としていった種は思いもかけぬところから芽吹こうとしていた。




 火影の葬儀が終わり、忍びの里としての活動は一時中断された。上忍は次期火影の選出に忙しく、下忍たちは任務のない日々を思い思いに過ごしていた。指揮官のいない下忍たちの行動に目を配る者はおらず、下忍たちもお互いのことには無関心で修業をする者もいれば、つかの間の休日をのんびりと過ごす者もいた。
 事の重大さに気付いたのは全てが終わった後だった。

 数人の下忍が里から消えた。仲間にも上司にも何も告げず。

 その中には7班「春野サクラ」も入っていた。



 こんな時に、と上忍の一人が舌打ち混じりに呟いた。
 どうする?暗部に追わせるか?
 ざわざわとそれぞれが解決策を論じようとした時、一人の上忍が声を上げた。
 …ほっとけばいい。
 一瞬の静寂。その上忍は続けて言った。
 リストを見れば、消えた下忍のほとんどが中忍試験を落ちている者たちだ。そんな奴らに何が出来る。今は次期火影の選出に意識を向けるべきだろう。
 別の上忍が言った。
 …確かに火影選出は里の最重要事項だ…。だが、消えた下忍の行方も気になる。自分の意志だったのか、あるいは…。
 連れ去られたと?
 バカな、今どこの国がそんなことをする。
 一つだけ…ある。

 音隠れの里…。

 誰からともなく呟かれた言葉にその場が静まり返る。
 様子を見よう。
 最初に発言した上忍が呟いた。
 先ほど言った通り、消えた下忍たちには大した情報力も能力もない。自分の意志で消えたにしろ連れ去られたにしろ、驚異を感じることではないだろう。次期火影が決まった後に改めて対策を練ればいい。
 …待って下さい。
 一人の中忍が手を上げた。
 だったら、オレが音隠れの里に偵察に行きます。
 イルカだった。
 消えた下忍のほとんどがアカデミーでオレの受け持った生徒でした…。オレには、彼らを見届ける義務がある。
 そうだな…。
 別の上忍が呟いた。
 お前と忍犬、それと下忍を一人連れて様子を見て来てもらおう。ただし…深追いはするな。
 イルカは厳しい顔つきで答えた。
 …判りました。



 数時間後、木の葉の里外門の前にイルカと忍犬といのが集まった。会話はない。重苦しい音と共に門が開き、イルカ達は里を後にした。

 道中、うつむきながら、しかししっかりとした足取りで歩いていたいのが急に歩を止めた。
 イルカは無言で振り向いた。
 あたし…サクラが里を出て行くの判ってた…。
 そう言った後、いのはそれを否定するように首を振った。
 ううん、判ってたっていうのは嘘。今から思うとってこと。
 イルカはいのに近づき、そっと肩に手を置いた。
 少し休もうか。

 二人は見通しの良い広場を見つけ、そこに腰を下ろした。
 イルカは何も聞かずただ黙って空を見上げていた。
 三日前くらいだったかな…。
 いのがぽつりと呟く。そして小さな声で少しずつ話し始めた。


 あの日、サクラは自分の家でぼんやりと外を眺めていた。私はたまたま遊びに来ていて…急に物思いに耽ったサクラに聞いたの、どうしたの?って。そうしたらサクラは、何でもないって答えたわ。
 でも私は納得しなかったから更に聞いたの。何でもないって顔じゃないわよ、何かあったんでしょ?
 サクラは寂しそうな…でも誇らし気な顔をして言った。
 あのね、中忍試験会場から我愛羅を追ったって話はしたでしょ?
 うん。
 あの後、私、我愛羅に捕まって死にそうになったの。
 !そうだったの…。
 それをね、ナルトが助けてくれたんだって。
 あのナルトが…?
 そう、必死になって死に物狂いで助けたんだってサスケくんが教えてくれたの。
 その時のサクラは今にも泣き出しそうであたしはどうしてそんな顔をするのか判らなかった。そしてサクラはこう続けた。
 …ナルトもサスケくんもどんどん強くなっていく…。
 そうねえ、前にも言ったけどあんたの班、本当に凄いわよねー。
 …うん。
 そう言ってサクラは本当に綺麗ににっこり笑ったの。


 いのは一通り話し終えるとまた押し黙った。

 いのの話を聞いてイルカには思い当たることがあった。消えた下忍たち…。彼らは確かに特徴のないいわば班の中では戦力外と思われていた下忍たちだった。
 だが、決して彼らは強くなることを諦めていたわけではない。向上心だけは人一倍で…そして皆それぞれに秘めたる才能があったのだ。それは今は開花することのない取るに足らない能力だったかもしれない。けれど、彼らを受け持ったことのあるイルカには判っていた。きちんとした上司の元で才能を磨けば皆一線で活躍できる忍になれる子供達だった。
 イルカは上忍たちの会話を思い出し苦々しい表情をした。

 数十分後二人はまた歩き始めた。立ち上がる時いのはぽつりと呟いた。
 先生、サクラは…あの子達は強くなりたかったんだと思う。
 イルカはいのの頭をぽんと叩いた。
 そうだな…。




 消えた下忍達は示し合わせたわけでもなく、ほぼ同じ日に里を後にした。ちょうどイタチが里に入り、上忍の手がそちらに集中していた頃で追っ手が来ないと判断したせいかもしれなかった。
 音隠れの里に近づくに従って、同じ意志を持った人間が他にもいるのだということに気付いた。しかし馴れ合うことはせず、一人一人里へと向かった。
 音隠れの里の外門にはその様子を察知していたのか、薬師カブトが一人で佇んでいた。値踏みするかのように里を訪れた木
の葉の下忍をその眼鏡の下の鋭い視線で貫いた。
 数人ののち、一人の少女が目に入り、カブトはおや?と首を傾け、眼鏡の縁を右手の中指でくいと上げた。見忘れるはずも
ない一際目立つその薄紅の髪の色。
 カブトは口の端をわずかに上げてその日初めて声を出した。

 …やあ。
 ……。
 正直、驚いたよ。まさか、君が来るとは…ね。

 聞きたいことは一つだけ。

 「私は本当に強くなれるの?」

 カブトは目を細めサクラを見据えた。すっと手を差し出し門の中へサクラを招き入れると後ろ手に門を閉じてしまった。
 君で最後だ。さあ…大蛇丸さまの所へ行こうか。



 薄暗い建物の中の長い廊下を歩き大蛇丸がいるという部屋の前まで案内された。重苦しい気配が部屋から滲み出ていてサクラは足が竦みそうになった。しかし、爪が食い込むほど掌を握り込んでそれを耐えた。
 カブトが扉の取っ手を掴み開けようとした時、中から叫び声がした。扉を開け、中に入ると男の子が一人首筋を押え倒れ込
んでいた。
 苦しそうな呻き声を押し殺し何かに必死で耐えているようだった。
 サクラはその子に見覚えがあった。木の葉の下忍だ。恐らく、彼もサクラと同じ目的を持ってここにやってきたのだろう。
その子の首筋を見てサクラはやはり、と思った。
 禍々しい印が体中を包んでいく。呪印だった。
 やがて男の子はぐったりと倒れた。そこへ医療班らしき人々が来て彼を担架に乗せて連れていった。
 カブトはその様子を眺め冷たい目をしたまま、大蛇丸へと視線を向けた。
 …何人かは物になったんですか?
 五分五分ってとこね。
 大きめの椅子にけだるげに座り、面白くなさそうに大蛇丸は呟いた。
 瞑っていた目を開き、カブトの横にいるサクラを見つけると大蛇丸は笑い出した。
 傑作だわ、あのじじいに見せてやりたかった。
 そう言いながら手招きをしてサクラを側へ来させた。
 近づいたサクラの手を取り、引き寄せると触れそうなほど顔を近付けた。
 里を裏切った気分はどう?
 サクラは本心を悟らせないように無表情を装った。
 まあ、いいわ、強くなりたかったら抵抗しないことね。
 そう言いながらサクラの服のジッパーに手をかけことさらゆっくりと下ろしていく。
 服の合わせ目から手を滑り込ませ肩をはだけさせた。
 びくり、とサクラの身体が震える。しかし、すぐに気を取り直して大蛇丸を見つめた。
 いい反応ね…。それに憎たらしいほど綺麗な肌。
 大蛇丸はサクラを掴んでいた手を離し、背を向けた。
 痕をつけるのは勿体ないわ。カブト、この娘の教育はお前がなさい。
 急に名前を呼ばれ、驚いたように大蛇丸を見たが続いた言葉に納得したようだった。
 はい…。



 長い廊下に二人の歩く足音だけが響いていた。ふいに口を開いたのはサクラの方だった。
 大蛇丸はどうして…。
 さあね、あの人は気紛れだから。
 サクラの言葉を途中で切ってカブトが口を挟む。その事を論じることに無意味さを感じている声だった。しかし、ふと立ち止まってサクラを上から下まで眺めた。
 きっと君が動いている風車に見えたんだろう。
 その言葉にサクラは腑に落ちないという顔をしたが、再び歩き始めたカブトに付いて行くように歩を進めた。

 大蛇丸が住んでいるという屋敷を出た後、カブトはサクラを見てにっこりと笑った。カブトの裏の性格を知らなければ好青年に見える微笑みだった。その事にサクラはほんの少しだけ恐怖を覚えた。
 それにしても光栄だな。
 何がですか?
 カブトと距離を取ろうとサクラは後ずさりをした。カブトはそれに気付くとわざと距離を縮めてきた。屋敷の壁に背中があたった。たんっと音をたて、カブトがサクラの顔の両脇に手をつく。
 そして相変わらずの柔和な笑顔でサクラに語りかけた。
 あの中忍試験会場での幻術…。君は上忍に混じって破っていたね。
 ……。
 覗き込まれるように見据えられ、思わず目を反らしそうになる。けれど、ここで反らしたらおしまいだ、とサクラはそう思った。
 あの時…。
 サクラは意を決したようにカブトと目を合わせたまま呟いた。
 幻術の中でカブトさんの声を聞いた。強くなりたかったら音隠れに来いって。
 カブトは目を細め嬉しそうに言った。
 君の師になれて光栄だよ…。長い付き合いになりそうだ。
 サクラの両脇についていた手をゆっくりと降ろし、その手を肩に置いた。そして屈み込んでサクラの首筋に唇を寄せ、それほど強くない力で服の上からその細い首を咬んだ。ほんの少しだけ痛みが走ったがそれはすぐに消えた。その場所は先ほど大蛇丸が呪印を刻もうとした場所だった。
 カブトが消えるとサクラは緊張の糸が切れたようにその場に座り込んだ。かたかたと震える肩を自分で抱きしめ呪文のように一つの言葉をくり返していた。
 強く…強くなりたいの…。




 音隠れの里から程近い繁華街でイルカといのは休息を取っていた。音隠れの噂を聞き込むためでもあった。
 道中、二人の間には重苦しい沈黙しかなかった。任務であることを差し引いても今回の件はいのには精神的にきつい物であることは判っていた。だがあえていのを連れて来たのはサクラの存在があったからだった。
 7班の崩壊は木の葉の里のシステムそのものに対する否定の意味がある。カカシは火影に任命され7班の上司になった。それは恐らくナルトの監視という意味合いが強かったのだろうと思う。
 そしてうちはサスケ。
 彼もまた名門と呼ばれたうちは一族の生き残りだった。
 カカシがいくら平等に教育を施そうとしても、持って生まれた素質は歴然とその差を開かせていく。そしていつの間にか見込みのある才能の伸ばしやすい下忍にばかり目が行くようになってしまう。
 他の子供達もそうだったのだろう。三人組というバランスの中で自分だけが居場所がないと感じてしまっても仕方がないことなのかもしれなかった。
 里を、家族を捨ててまで彼らが強さを欲したのは「表面上の強さ」だけを求めた木の葉に対する反発があったように思う。
 イルカは気付いてやれなかった自分を呪った。


 偵察に行っていたいのが戻って来た。
 やっぱり…ここ何日かに下忍が数人通ってるって。
 そうか。
 普段はそんなことないからよく覚えてるって言ってた。
 いのはそう言いながらイルカの横に腰を降ろした。押し黙りうつむきながら膝の間に両手を挟む。不安な子供が良くやる仕種でイルカはいのを安心させようと肩に手を置いた。
 疲れたろう?後は先生がやるから少し休んでろ。
 いのは顔を上げ、不安そうな顔で呟いた。
 イルカ先生。あたしにサクラの説得をさせたいのよね?
 一瞬目を見開き、肩に置いた手に緊張が走った。
 …深追いはするなと言われてる。オレ達の任務は「消えた下忍が音隠れの里にいるかどうか」を確かめることだ。
 嘘。
 いのはきっぱりと言った。
 様子を見るだけならあたしじゃなくても良かったはずよ。
 イルカは諦めたようにため息を一つついた。
 そうだ、オレは出来ればあの子達に帰って来て欲しいと思ってる。
 恐らくサクラは里から抜けた子供達のリーダー的存在になってるはずだ。…あの中では一番頭がいいからな…。
 イルカの言葉にいのは怒りをあらわにして立ち上がった。
 そういった枠組みの中でしか評価されなかったから、サクラ達は里から出たのよ!あたしには…戻って来いなんてとても言えない。
 感情が高ぶったせいかいのは泣き出していた。イルカは慌てて手ぬぐいを出していのの涙を拭いてやった。
 …でも、サクラには言いたいことがあるの…。
 しゃくりあげながらもしっかりとした声だった。
 行こう、先生。
 イルカは無言で頷いた。




 イルカ達は音隠れの里の外門に近づいた時に数人の忍びに囲まれた。敵意も殺意も感じさせないままに首筋にクナイを当てられる。余りの手際の良さに冷や汗が出た。
 サクラ達が里から消えて音隠れの里についたのは恐らく一週間前だったろうと思う。
 一週間で人間はここまで変われるのかと思うと同時にこれがこの子達の才能だったのだろうとも思った。きちんとした指導者の元で自分の思うように磨かれた才能が開花したのだと。それが例え大蛇丸によって植え付けられた偽りの能力だったとしても下地がなければそれに耐えられないのだから。
 皆、覆面をしていて顔は判らなかったが、イルカは感じていた。彼らは消えた下忍達だと。
 しかし、そのうちの一人は覆面をしていなかった。身動きの出来ないイルカといのに音もなく近づいてくる。その顔がはっきり見えた時、いのは構えていたクナイを降ろした。
 サクラ…。
 サクラは胸元の開いた紅色の短い着物を着ていた。その下には首元まである鎖帷子。すっきりとした大人びた雰囲気を纏っていた。
 サクラはイルカ達を押さえていた忍びに目配せをした。彼らは一瞬戸惑った後、無言でその場から消えた。

 イルカはサクラを見た。洗脳されている様子はない。瞳にははっきりとした意志が読み取れ、イルカは悟った。もう戻る気はないのだと。
 今ならサクラを止めることが出来る。刺し違えてもここで木の葉の里に対する不穏分子を摘み取っておかなければ後に里にもたらされる悲劇は己一人の命で賄える物ではないだろう。けれど…。
 これは報いなのだ。成長した彼らに里が滅ぼされるとしたならば、やはり自分達が間違っていたのだろう。
 イルカは纏っていた緊張を解き、サクラにゆっくりと近づいた。サクラは無表情のままで、何を考えているかは読み取れない。

 サクラ…戻ったら他の子達にも言っておいてくれ…。
 一瞬だけサクラの表情が揺らいだ。しかし、すぐ元の無表情に戻る。
 木の葉は巨大になりすぎた、そのせいで一人一人をきちんと成長させることが出来なくてすまなかった…と。
 今さらだわ、先生。
 凛とした、どこか寂し気な声だった。
 もういいの、私達は自分の道を見つけたの。
 どちらが間違っていたのかは…。次に会う時に判るでしょう。
 そういうとサクラはゆっくりと手を合わせ幻術の印を結ぼうとした。


 待って…!
 いのは叫んでいた。

 サクラの手が止まる。
 あたしに幻術をかけないで、話したいことがあるの。



 額当て…。
 え?
 唐突な言葉にサクラはいのに顔を向けた。サクラを見るその瞳は優しくて厳しく以前と少しも変わらなかった。
 サクラに話を聞く姿勢があることが判り、いのは言葉を続けた。
 あんたの額当て、あたしに頂戴。もう…必要ないでしょ?
 ……。
 サクラは無言でしまってあった額宛をいのに差し出す。
 差し出された額当てをサクラの腕ごと胸元に引き寄せ、いのはサクラを抱きしめた。
 忘れないで、あたしはあんたの永遠のライバルよ。
 サクラは目を伏せ体重をいのに預けた。体温が伝わり昔の思い出が蘇ってくる。
 …いつもいのだけは私を認めてくれた…。
 そう言うとサクラはいのから離れ背を向ける。
 ありがとう、来てくれて嬉しかった。
 そしてくるっと振り向いて言った。
 もう、いのには負けないから。
 その笑顔は本当に綺麗で、いのは泣きそうになった。


 音隠れの外門に向かって歩き始めるサクラの背中に、何も言うことはないと判っていながらもつい声をかけてしまう。
 サクラ…!
 サクラの歩が止まる。けれど、振り向くことはしなかった。
 かける言葉を探し、唇を咬んだ。何も言えずにいるいのにサクラの方から口を開いた。

 いの…。
 はっと顔を上げる。続く言葉に思い当たり、いのは拒絶しそうになる口を押えサクラの背中をじっと見つめる。瞳から溢れ出した涙で良く見えなかったけれど。


 …さよなら。


 そう言い残してサクラは門の中へ消えていった。

 いのは溢れる涙を拭いもせず、堰を切ったように声を上げて泣いた。
 イルカはいのの傍らに寄り添い、サクラの消えた門を見つめていた。
 かける言葉はなかった。


  どちらが間違っていたのかは…。次に会う時に判るでしょう。


 あれはサクラ達からの問いかけなのだろう。同じ轍は踏ませない。
 木の葉は変わらなければならないのだ。
 これが最初からの大蛇丸の狙いなのだとしたら大した策士だ。
 イルカは血が滲むほど唇を噛み締め、空を見上げた。

 泣きたくなるほど良く晴れた空だった。




 ほどなくして忍びの間に奇妙な手配書が出回ることになる。
 音隠れの里から輩出された暗殺集団。
 幻術を巧みに操り、与えられた任務を手際良くこなしていく。
 薄紅色の髪を持つリーダーを筆頭に全ての忍びの階級は「下忍」。

 あの時大蛇丸が落としていった種は確実に芽吹いていた。
 答えの出る日はもうすぐかもしれない。


あとがきを読んでみる

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